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染めの技法

琉球紅型の歴史と特徴とは、紅型染の作業工程 模様の種類と意味は何?

投稿日:2017年10月11日 更新日:

琉球紅型って華やかで品よく素敵です。
そんな琉球紅型の歴史や特徴をまとめてみました。
琉球紅型が出来るまでの作業工程を知ると、
もっと琉球紅型のことが好きになりますよ。

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琉球紅型の歴史と特徴とは

琉球王朝文化から生まれた琉球紅型の大胆なモチーフと色彩は、
沖縄独特の色彩と柄を持ち、
沖縄だからこそ生まれた、まさに沖縄の宝物です。

それを考えると、着物はその土地の気候風土が大きく影響し、
創り上げられてきたものだということがよくわかります。

琉球紅型は、『紅型』と書いて“びんがた”と読みます。

『紅』の『型』なので、紅色主体なのかと思ったら、
黄色や紫、緑でも染められ、
藍一色の『藍型』(えーがた)もあります。

さらに型紙を使って染めるだけでなく、
筒描きの技法もあるので、どういったものが紅型なの混乱してしまいます。

『紅型』の文字を使うようになったのは、大正十四年頃からのようです。

沖縄に王朝があった時代、
紅型は王家や身分の高い士族の衣服(琉装)であると同時に、
舞踊の衣装でした。

華やかさの中にも、どことなく気品がただよっているのは、
そうした
歴史的背景があってかのことかもしれません。

王家があった場所、首里 高台の町で、
最も見晴らしが良いところに立っているのが首里城で、
那覇の港や、遠く読谷あたりまで望むことができます。

この華やかな首里城も、第二次世界大戦とともに焼失し、
現在の首里城は五十七年たって復元されたものです。

戦争によって廃墟となった首里は、
当然のことながら染織どころではありませんでした。

それが多くの人の努力によって、現在のように蘇ったのです。

かつては王家のきものだった紅型も、
今では私たち庶民が着られるようになりました。

本土(日本)との交流が始まり、
友禅や型染の影響を受けたと言われる色や柄は、
伝統的な技術を守りつつ、沖縄らしい独特の染め物に発展していったのです。

紅型を染める職人さんたちの工房の多くは現在もお城の周りにあり、
伝統と現代を上手にミックスさせた琉球紅型の現場では、
若い人たちが生き生きと作業をしています。

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琉球紅型の作業工程とは

沖縄の多くの染織の中で、琉球紅型は唯一後染めのきものです。

きものや帯の多くは、白生地に型紙を置いて糊防染し、
その上から顔料や染料で染められます。

この技法が完成したのは1700年代といわれますが、
今も同じようにして紅型は作られています。

紅型の模様は伝統的な定番模様のほか、
貝や海藻、魚、草花、鳥、家並みなど、
暮らしの中にある身近なものもあります。

模様が決まったら、型紙を彫ります。

渋紙に図案を乗せ、小刀で彫っていきますが、
これを「突き彫り」といいます。

型紙が出来たら、模様を写しとる『型置』となります。

長い板に白生地を張り、型紙を乗せて、
ヘラで糊を塗り、柄を写し取っていきます。

型紙をはがすと糊の付いていない模様の部分だけが、
白く浮かび上がりキレイです。

職人さんが使う道具も、
職人さんが自分が使いやすいようにそれぞれ工夫されていて、
型を彫るときの小刀は、竹の箸の先にカッターナイフの刃を付けた物だったり、
型紙の下に敷くルクジュウという台は、
なんと沖縄の豆腐を乾燥させて作った物を使っています。

美しい琉球紅型を作る職人さんの愛を感じます。

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模様を写し取った白生地は伸子張りをしてしっかりと生地を固定し、
滲み防止の為に呉汁を塗ります。

この作業を「呉引き」といいますが、
呉汁を塗ることで模様の形がわかりやすくなります。

呉汁は大豆をつぶして作るのですが、
ミキサーを使うと粘りが無くなるので、
すりこぎで少しづつつぶしていくのだそうです。

この呉汁は滲み防止のほか、色止めにも使われます。

次に、色を付けていく作業「色挿し」です。

色挿しは基本的に明るい色から始め、鮮度の低い色や暗い色へと移っていきます。

色彩豊かな紅型はたくさんの色が使われると思われているようですが、
基本色は赤・黄・青・紫・緑・黒(墨)の6色と、
意外にもシンプルなのです。

六種類の顔料を混合し、
独特の色を作っているのです。

着物や帯の地色を染めるときは、顔料のほか、
福木や車輪梅、藍などの天然染料も使われます。

模様に色を付けたら、さらにその部分にぼかしを施す「隈取り」を行います。

彩色は筆を二本持って、色を付けた後、専用の筆で輪郭をぼかします。

専用の筆を使い、グルグルと円を描くように動かす手法は、
普通のぼかしとは違うようです。

そのようにぼかしていくことで、模様に立体感が生まれ、
それが紅型独特の味わいになっています。

紅型には刺繍などを施さないので、色の組み合わせが命となりますが、
模様に色を付けただけだと、平坦な印象になりがちですが、
隈取りをすることによって、模様に陰影が付いてメリハリが出ます。

どこを隈取りにするかによって、模様の仕上がりが違ってきますので、
責任が重大です。

隈取りを終えた生地を地染めする場合は、
この後糊で模様を伏せてから、刷毛で地染めをします。

地色が定着するように色止め液の中に付けた後、「蒸し」に入ります。

蒸すことで生地の裏まで色が通り、
鮮やかな紅型の色がしっかりと定着するのです。

蒸して色を定着させてから、丁寧に糊を洗い流します。

蒸し箱から出た生地は、そのまま洗い場へ運ばれ、
糊を落とす作業に入ります。

何度も手で生地をずらしながら丁寧に洗うと、
付着した糊や余分な染料が少しづつ落ちていき、
やがてクリアな色がくっきりと表れます。

さらに繊維の細部に入り込んだ糊を、
熱湯を使って完全に落とし、ようやく「水元」の作業が終了します。

かつてはため池に折りたたんだ生地を入れて洗ったそうですが、
現在は設備の整った水槽の中で効率よく行われます。

琉球紅型の模様の種類と意味は何?

紅型の『紅』は、色彩の総称で、
『型』は模様という意味を表しています。

沖縄で生産される琉球紅型は、
南国色豊かな多彩で華麗な型染の染め物ですが、
その紅型の模様には、日本本土の文様や、
沖縄では見られないはずの草花もあります。

日本や中国の風物などを数多く模様に取り入れ、
伸びやかに表現している点に琉球紅型の模様の特徴があります。

紅型は柄の季節感をあまり意識していないものが多いのですが、
文様は、中国の影響も見られます。

雪持ち笹、桜、梅、あやめ、燕、蝶など、
日本本土の友禅染と類似するものも多く見られます。

しかし、その柄ゆきや色彩は南国特有のものです。

琉球絣は沖縄の伝統工芸品 伝わってきた歴史と絣模様の種類 制作工程の手順

あとがき

琉球紅型は鮮やかな色使いなのに派手でなく
おしゃれ着にも普段着にも大活躍です。
母からもらった織りの着物、
ちょっと地味かなあと思ったのですが、
琉球紅型を合わせたら、
とっても素敵な組み合わせになりました。

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