きもの お着楽ざんまい

着物を愛する人が着物の基本を踏まえたうえで、基本に縛られることなく応用し、個性を発揮し、何よりも着物を大いに楽しんで欲しいと願います。

きものの素材

白生地 産地の種類 三大縮緬 長浜の浜縮緬 京都の丹後縮緬 五泉の絽縮緬

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白生地とは、どのような種類の素材のことを言うのでしょうか?

きものには織りの着物と染めの着物があり、
糸の段階で染めたものを織り上げたものが織りの着物で、
そして、染めないままの糸を織りあげたものを白生地といいます。

友禅染や型染、絞り染めなど、染めの着物には白生地が必要です。

染めの着物に用いる白生地の素材には、
紋意匠綸子や羽二重などもありますが、
近頃、最も良く用いられるものは縮緬です。

縮緬は、緯糸に撚りをかけて織ることで『シボ』ができ、
独特の風合いが、染めの着物を引き立てます。

白生地の産地で、縮緬の産地として最も有名な三大縮緬産地、
『浜縮緬』と『丹後ちりめん』
そして、薄物の着物に用いる素材として、外すことのできない、
『絽縮緬』の産地、五泉の日本三大縮緬白生地の産地をご紹介します。

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白生地の産地 浜縮緬


浜縮緬の産地は、滋賀県の長浜市で、
長浜縮緬が訛って『浜縮緬』と呼ばれるようになりました。

長浜は、西に琵琶湖、東には伊吹山という風光明媚な環境にあり、
古くから栄えた町です。

ここで織られている浜縮緬は、その多くが模様のない白生地で、
それがいろいろな技術の染を施され、美しい染めの着物になって行くのです。

丹後から長浜に伝えられた縮緬の技術は、
1752年頃、二人の職人によってスタートし、
その後、彦根藩の保護の元、発展してきたのです。

浜縮緬は、柔らかな“シボ”の風合いが特徴で、
人の力だけでなく、長浜の気候風土も浜縮緬を支えてきました。

琵琶湖は世界屈指の軟水で生糸の適しているので、
現在も琵琶湖の水を用いて白生地の精錬の作業が行われています。

白生地の産地 丹後縮緬


京都の北西部に位置する、丹後地方で作られているのが丹後ちりめんで、
丹後縮緬は、華やかな模様(地紋)が入った美しい白生地です。

雨が多いこの地方は湿度も高く、
乾燥を嫌う絹織物には適していたようで、
奈良時代から絹布が織られてきました。

丹後地方で縮緬が織られるようになったのは江戸時代中期からで、
丹後に住んでいた絹屋佐平治が、
京都の西陣で、糸撚りやシボの出し方など、秘伝の技術を学び、
丹後に持ち帰ったのが始まりとされています。

今も伝統を大切にしながら、
無地縮緬のほか、現代感覚に合った模様入りの紋縮緬が織られています。

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白生地の産地 五泉の絽縮緬


長浜や丹後とともに、白生地の三大生産地として知られているのが、
新潟県五泉市です。

長浜と丹後は主に縮緬ですが、
五泉は、盛夏に薄物の着物として重宝される『絽』と、
羽二重の産地として有名です。

なかでも絽の生産量は全国一を誇っています。

五泉の織物は、十七世紀の中頃から始まり、
袴地の五泉平・綾織(あやおり)・斜子織(ななこおり)などを経て、
明治二十四年からは羽二重、
後期には、平絽が作られるようになりました。

水の豊かな五泉の町には、五つの川が流れています。

現在は上下水道が完備されていますが、
少し前までは、各家庭でも、掘り抜きの井戸があり、
そこから水を汲んで地下水を使っていました。

織物はいずれも、生糸100%の上質な白生地ですが、
緯糸を濡らして織る特殊技術は、
独特の風合いを生み出すものとして、高い評価を得ています。

緯糸を濡らすことで生地の強度が高くなるため、
染色の仕上がりもよくなるのです。

あとがき

縮緬の風合いは着物にとって無くてはならないものです。
縮緬の白生地といっても、一越縮緬、古代縮緬、変わり縮緬、
東雲縮緬、紋縮緬、絽縮緬など、
模様も技法も多種多様ですが、
日本に古くから伝わる伝統的な染色技術や染色技法を表現するための、
なくてはならない素材です。

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