七五三の着物は購入するかレンタルするか 3歳・5歳・7歳 由来と寸法は?

通過儀礼

七五三のお参りをする子供さんの姿って可愛いですね!
一生に一度ですから是非とも写真に残しておきたいですね。
やっぱり着物を着せてやりたいと思うのは親心。わかります。
七五三の着物を買うか、レンタルするか迷ってしまいます。
どちらがどんなふうに良いかということをまとめてみました。
また、選ぶときの寸法についても、
ご覧ください。

  

七五三の着物は購入するかレンタルするか ポイントは価格?

七五三の着物は購入するかレンタルするか、迷うところです!

何度も着るものではないし。。。と、思うけど。。。
可愛い我が子の着物姿を想像すると、買ってあげたくなりますが、
レンタルの場合と購入される場合の特徴をまとめて見ました。

七五三の着物をレンタルする場合

★七五三の着物をレンタルする利点

近頃は、七五三の着物をレンタルしているお店も増えて、
各種七五三のレンタル衣装を種類豊富に揃えているところも
多く見られます。

ネットでもたくさんお店の広告が出ていますので、
いろいろなお店から選ぶことができます。

レンタル料はもちろん購入するより安く上がります。

着た後のお手入れや、保管や管理をする心配がありません。

衣装だけでなく、下着や足袋などの小物も、
すべてそろってレンタルしていますので、
足りないものや買い忘れがなく便利です。

レンタルショップによっては、
着付けもセットになっているところがあります。

着付けを家族がする時でも、
説明のパンフレットが付いているところもあります。

その他、
写真スタジオで七五三の衣装を借りることもできます。
その写真スタジオでの撮影や、
着付けやヘアーセットもパック料金になっているところもあります。

★七五三の着物をレンタルする注意点

色や柄、生地の質など、お好みのものをレンタルしたいのでしたら、
早めに予約する必要があります。

予約していた日の天候が悪かったり、
急に子供の体調が悪くなった時も、日程を変更することができません。

借りものですので、汚さないようにと気を使う必要があります。
(想定内の汚れは問題ありません)

予約するのが遅かったら、好みのものが借りられない場合があります。

七五三の着物を購入される場合

★七五三の着物を購入される場合の利点

七五三の日のためだけに買うのも躊躇ってしまいますが、
購入した場合は、
お正月やお祭りなど、着たい(着せたい)時にはいつでも着られます。

家族の都合や、天候に合わせて、お参りの日を調節できます。

多少、費用が掛かっても、
おじいちゃんおばあちゃんが、かわいいお孫ちゃんのためにと、
奮発してくださるかもしれません。

★七五三の着物を購入される場合の注意点

化繊のものですと比較的お安く売られていますが、
正絹になりますと、
大人の着物も顔負けするほど結構なお値段のものもありますし、
レンタルするより随分かかります。

子供は成長が速いので、
寸法がすぐに合わなくなってしまうかもしれません。

兄弟や親戚の子供に使いまわしすることはできますが、
正絹のものですと、保管しておくのも大変です。

着付けやヘアーセットは、美容院などにお願いするか、
自分でする必要があります。

七五三の着物 3歳の由来と寸法

3歳児 三つ詣りの着物

江戸時代には3歳になると男女とも、
髪を伸ばし始める「髪置きの祝い」を行いました。

現在は3歳の女児が中心です。

祝い着は、帯付きより軽く装える被布姿が主流です。

着物は三つ身か四つ身仕立てにし、
体格に合わせて肩揚げ・腰揚げで調節します。

被布の下には三尺帯やしごき帯で結びます。

3歳児の時、
履物は『ぽっくり』より草履の方が履きやすく歩きやすいです。

被布とは
小さなまるい襟に房付きの組みひも飾りがついた上衣のことで、
18世紀頃、公家の間で外衣として着用されていました。

子供用の場合は袖のない形が一般的です。

三つ詣りには
お宮参りの時の祝い着に、肩揚げや腰上げをして着ることができます。
広袖になっているので、袖丸みのある袖にします。

四つ身裁ちの場合、(柄によっては合わなくなります)
今回は四つ身に仕立てて肩揚げや腰揚げで調節して着ると、
7つ参りの時にも着ることが出来ます。

七五三の着物 5歳の由来と寸法

5歳の男児の着物

5歳の男児のお祝いは、江戸時代には「袴着の祝い」といいました。

男の子に初めて袴を着せる儀式で「着袴の儀(ちゃっこのぎ)」とも言われ、
碁盤の上に立たせる風習がありました。

そのため、現在の祝い着も、成人男子の正装と同じように、
黒羽二重の白抜き五つ紋の紋付(共羽織)に、
仙台平といわれる精好の縞の袴を着けます。

熨斗目や絵羽模様の羽織を着たり、
西陣織や御召の袴といった個性的な装いもあります。

懐剣を付けます。
本来は護身用として懐に入れていましたが、現在は飾り用で、
袴と共布、または白い帯地で仕立てられた袋に入っています。

履物は、成人男性と同じで、白い鼻緒に畳表の雪駄です。

羽織紐は組み紐の丸打ちもしくは平打ち。
襦袢の半襟は白い塩瀬を用います。

お宮参りの祝い着では、着られなくはないのですが、
羽織がありません。

袴の丈は身長の約半分くらいがちょうどよく、
足袋は白で、白扇を持ちます。す。

七五三は内祝いですので、それほど仰々しく考えることはありません。
洋装の場合は、
タキシードだったり、アニメや戦隊もののヒーローもアリのようなので
色物の着物や袴の方もおられるようです。

七五三の着物 7歳の由来と寸法

7歳の着物

七五三のお祝いは、室町時代におおよその形が整い、
江戸時代になると、
それぞれの年齢に合わせた祝いの儀式が、
毎年11月15日に行われるようになりました。

この伝統にちなんで、
現在は数え年の3歳女児、5歳の男児、7歳の女児が神社に詣でます。

地方によっては、男女とも、7歳・5歳・3歳で祝うところもあります。

江戸時代には、7歳の女児は「帯解きの祝い」といって、
付け紐を取った着物に初めて帯を結ぶ儀式をしました。

現在の7歳の祝い着は、
体格によって、四つ身か本裁ち四つ身の振袖を用意します。

色柄の華やかさは大人と変わりませんが、
肩揚げ、筥迫、しごきは子供の祝い着ならではのかわいらしさがいっぱいです。

しごきとは
帯の一種ですが、現在は帯の上に締める飾りで、
幅30㎝程度で長さは約2.5~3mの房付きのものは
帯を結んだ上からリボンのように結びます。

幅5~6㎝の帯状になったものは、
一文字に結び、こちらは抱え帯といいます。

筥迫とは
もとは武家の娘などが用いた紙入れなのですが、
現在は装飾用で、赤や白に金使いの帯地でできているのが一般的です。

煽いだりはしませんがしませんが、扇子をお忘れなく。

足元は“ぽっくり(木履)”を履きます。
ぽっくりは下駄の一種で、台の部分が畳表になっていて、
側面は蒔絵が施してあったりと華やかなものです。

京都の舞妓さんが履いている“おこぼ”と同じものです。
歩くとコポコポ鳴って可愛いのですが、歩きづらいので草履でもかまいません。

7歳の女児の体格は、かなりまちまちだと思います。
四つ身でも十分に着られる人もいれば、
もうすっかりお姉さんらしいお子さんもおられます。

着物の丈は、身長程ある身丈の着物を、腰上げで着丈にします。
裄は、手を横に挙げて、首の後ろから手首のくるぶしまでを測ります。

七五三の着物をの購入しようと思われる方も、
レンタルしようと思われる方も、
きものを選ぶとき、寸法を把握しておくと便利です。

あとがき

七五三には3歳・5歳・7歳それぞれに、
成長を祝う意味があるんですね。
写真を見て、
こんな頃があったんだと懐かしく、
思い出されます。