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着物を愛する人が着物の基本を踏まえたうえで、基本に縛られることなく応用し、個性を発揮し、何よりも着物を大いに楽しんで欲しいと願います。

通過儀礼

振袖着付けのポイントで上手い下手の違いと苦しくない正しい補正の注意点は?

投稿日:2019年1月9日 更新日:

日本女性なら、ここぞというときには着物で勝負です。

成人式や卒業式など、
若い女性にとって振り袖を着るタイミングこそが加点ポイントです。

今こそ生涯の思い出になる素晴らしい日に、振り袖を着ておかないと、
振り袖を着られるチャンスは少なくなってしまいます。

振り袖の着付けは、誰かにお願いして着せてもらうのですが、
着付ける人の上手い下手で、振り袖を着た時の着物姿はもちろん、
着心地も雲泥の差があります。

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振袖を着付けるとき注意するポイント

振袖を着付けるとき注意するポイントですが、
これは着物を着つける人、つまり着付け師さんか美容師さんですよね。

昔はお母さんやおばあちゃんが振り袖を着せてくれたのですが、
近頃、おばあちゃんやお母さんでも、
着物の着付けができる人は少なくなり、
ましてや振袖ともなれば、ちょっとばかし技術を要します。

しかし、人間がすることですから、
お母さんやおばあちゃんでもできないことはありません。

成人式や卒業式など、
振り袖を着付けなければいけない日にちがわかってからでも、
十分、振り袖の着付けをマスターすることはできます。

着物の着付けが難しと言われますが、
最高級に難易度が高いと言われる『花嫁さん』の婚礼衣装の着付けや、
成人式や卒業式の振袖、
あと、黒留袖などの正装の着付けは、
たしかに着られる方にとっての大切な日ですから、失敗は許されません。

しかし、それらの衣装は言い換えれば、
完成形がハッキリとしている着付けですから、
マニュアル通りの着付けをすればいいのです。

逆にそれらの着付けは、
個性を出したりアレンジすることがあってはいけない着付けなのです。

普段の着物の着付けならば、粋に見せるとか、艶っぽく見せるという風に、
着物の材質や、着る場面に応じた着付けを工夫すこともありますが、
振り袖などの正装の場合は、
基本形に沿ったきちっとした着付けが適しています。

着物の着付けで注意するポイントは、襟あわせと裾あわせです。

振り袖や花嫁さんの婚礼衣装の襟合わせは、
若い女性の初々しさを感じられるようにしなければいけません。

襟の抜き加減は、花街の方ではないので抜きすぎてはアダっぽくなりますし、
詰まりすぎると苦しそうに見えますので、
ヘアスタイルによって襟の抜き加減が違ってきます。

裾袷も正装の場合は、長めの着付けになります。

本来、振り袖などは行動的に動き回る衣装ではないので、
歩く歩幅も小さく、手を高く上にあげることもないわけです。

振り袖を着せてもらって、着崩れがしたといわれる場合も、
予想外の動きをされたことが原因の場合があります。

振り袖を着付けてもらう人も、
振り袖を着た時の動き方をお勉強する必要があります。

振袖着付けの上手い下手の違いと苦しくない正しい補正

振袖の着付けをしてもらう際に、
苦しくならないコツはありませんか、という質問を受けます。

成人式や卒業式に振袖を着せてもらって、
苦しかったから、
もう振り袖を着るのは嫌だと思っている人もいるのではないでしょうか。

もしも、振り袖を着せてもらって、
すぐに、
どこか痛いところや苦しいところがあったら、
その場で言わなくてはいけません。

振り袖を含めて、着物という衣服の形で、
普段着ている洋服との違いを考えてください。

洋服は、体の形に合わせて布を裁断し、
人の体の形に作られています。

しかし、
着物は、平面の布を直線裁ちして作られています。

ですから、
着物は着付けることで体の形に合わせていく衣服です。

そのためには腰紐や伊達締め、
帯などで体に装着していくものです。

そこでできるだけ着崩れを起こさないようにするために、
きっちりと固定する必要のあるポイントがあるのです。

腰紐などで、きっちりと固定する場合、
体に紐が触って痛くないように、タオルなどで補正をします。

この時の補正は、紐が痛くないようにというだけではなく、
平面の布でできている着物を、
丸みがあり凹凸のある体型にうまく添うようにするための補正です。

細いからたくさん補正が必要だとか、
太っているから補正が必要ないというものではありません。

窪んだ部分を埋めて、体全体をコケシのように、
着物が添いやすい土台を作るということなのです。

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また、人の体には、きつく締めても痛くないところと、
それほどきつく締めていなくても苦しくなるところがあります。

その位置は人によって様々ですから、
どこということが説明しづらいのですが、

着物の着付けの経験豊富な方なら、
いろんなケースに遭遇されていると思いますので、
こういった場合にはどうすればいいのかというノウハウを、
自分の中に持っていると思います。

紐位置などが分かりにくいときには、
この位置でいいですか?と着せながら訊いていきます。

普段着物を着慣れていない方にとって、
自分自身の紐位置がわかることもないでしょうし、
紐を締められて、
どれくらいまでを『痛くない』とすればいいのかも難しいものです。

着付けの紐が痛くて苦しまない良い方法としては、
まず、正しい補正で体の凹凸をなくし、
紐の当たる部分には必ずタオルを巻いておくことです。

そして、紐が食い込まないためには、
腰紐の選び方も考えたほうがいいかも知れません。

細すぎる紐や芯の入った紐はやめて、
6~7㎝幅のある紐を使いましょう。

着物の着付けでおはしょりは必要か?身丈が長い場合と短い場合の作り方とコツ

女優さんやモデルさんに着付けるときの裏技ですが、
きつく締めてほしくない人は、少し緩めに締めてもらって、
紐と着物を縫い留めてもらえば大丈夫です。

これは裾袷の時の第一腰紐の場合ですが、
広幅のひもの上から、
左右両方の腰のところで、上前と下前の着物を縫い留めます。

チョット技術が必要になりますが、身八つ口から手を入れて、
体を突き刺さないように気をつけながら縫い留めます。

長時間着続けるときでも、着崩れがしない方法です。

また、自分で紐を緩くする方法があります。

着付けで紐を結んでもらう際に、少しお腹に力を入れて膨らませ、
その状態をキープしたままで紐をギュッと締めてもらいます。

締めた後に力を抜くと少し余裕ができますが、
着崩れるほどは緩みませんし、苦しくならないです。

胸の紐を締めるときには胸をそらせて、息をいっぱい吸っておきます。

締め終わってから、ふーっと力と息を抜くと、
きつくしめてあった紐も少し緩み、ちょうどよくなります。

これは着付け師さんと息が合わないと難しいかもしれませんが
動きを見て、紐を手に取ったと思ったら、
こっそり息をたっぷり吸って息を止めてみてください。

もし着付け師さんにああして!こうして!と言えるなら、
『きついです。』
『ここが痛いです』ってちゃんと言った方がいいですよ。

下手な着付けの場合、いくらきつく締めても着崩れはしますし、
上手な着付けなら、まったくきつく感じることは無く、
ゆったりしていても着崩れません。

着付けをしてしてもらうときに、
「以前きつく締められて肋骨が痛く、苦しかった」という事を伝え、
出来るだけきつく締めないようにお願いすることと、
少しでも窮屈なら遠慮せずにその場ではっきり言う事が大事です。

締められている強さや苦しさは、
着せられている本人にしかわからないのですから、
くれぐれも遠慮だけは無用です。

謝恩会などで美味しそうなごちそうがたくさん出てきたら、
我慢できませんよね。

やっぱり食べてしまいますけど、
振り袖の帯を結ぶ前に、
着物と帯の間にハンカチかハンドタオルなどをはさんでおくと、
御馳走をいっぱい食べて苦しくなった時、
ハンカチやハンドタオルを抜き取れば、苦しさが少し楽になります。

帯の前板の中など、
あとから取り出しやすいところに入れておいてください。



あとがき

キレイに形よく振り袖を着付けた後でガッカリすることがあります。

それは、振り袖を着た人で姿勢の良くない人が多いので、
着物が美しく見えないことがあるのです。

今の若い人は背も高くなり、
手も足も長くてスタイルの良い人が多いのですが、
残念なことに着物に相応しい立ち姿ではありません。

下っ腹を突き出し、猫背の人が多いのは驚きです。

下っ腹が突き出ているということは、腰が前に出ているということで、
その分お尻がなくなってしまうので、
帯の結びが下がり気味になります。

猫背で前かがみなので、
襟もともタブってきます。

背筋を伸ばし胸を張って振り袖を着こなしてほしいと思います。

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