成人式 いつから始まった そのルーツは何で 成人の日が祝日になったのは?

大人の仲間入りをお祝いする成人式

成人の日は、晴れ着を着て浮かれ気分のようですが、
大人としての自覚は、
後からジワジワ感じるものなのでしょうね。

そんな成人の日を祝う成人式は、
いつから行われるようになったのでしょうか?

成人式のルーツを探り、
成人の日が祝日になったのは何故なのかをお伝えします。

  

成人式 いつから始まった そのルーツは何?

成人式は、昔の『元服』にあたります。

元服は、奈良時代に始められたもので、
男児が大人になったことを表すために、
服を改め、髪を結い、頭に冠を加える儀式です。

平安時代の『源氏物語』の「桐壺」の章には、
十二歳の光源氏が衣冠束帯を着けた、
『元服』の凛々しい姿が描かれています。

また、鎌倉時代の『平家物語』にも、
高倉天皇が十五歳で元服の儀式を行った様子が書かれています。

平安時代の公家は、十二歳~十三歳で元服し、
鎌倉時代になると、
十五歳~十六歳と、少しづつ遅くなっていきました。

平安時代、
女子の成人式にあたる儀式を『裳着(もぎ)』と言いました。

公家の正装を「唐衣(からぎぬ)・裳姿(もすがた)」」と言いましたが、
これは今でいう十二単(じゅうにひとえ)のことです。

“裳”とは腰から下、後ろにひだを取った白絹を引いた衣のことで、
この“裳”を初めて着ける儀式が『裳着』です。

裳着は十二歳~十四歳くらいに行われ、
それまでの子どもの衣服から、
大人の正装を身に付けるようになります。

『源氏物語』の「梅枝」の章には、
明石の姫君の『裳着』の儀式が、

「行幸」の章には、玉鬘(たまかずら)の君の『裳着』の儀式の様子が、
詳しく描かれています。

『裳着』の日が近づくと、親戚や知人から祝いの品が届けられ、
女子の成人の儀式も、
男子の『元服』に負けないほどのお披露目がなされました。

『裳着』が済むと、娘たちの結婚の段取りが、
親たちの間で進められていきます。

公家社会では、親の思惑が強かったため、
判断力も少なく、社会の諸事に疎い少女たちは、
十二歳から十三歳で人生を決められてしまったといえます。

成人式はいつから始まり成人の日が祝日になったのは?

昭和に入り、戦後すぐの昭和二十三年七月二十日に、
国民の祝日が制定され、
昭和二十四年一月十五日から、
その日が『成人の日』として、国民の祝日になりました。

『成人の日』が、一月十五日に定められたのは、
宮中や公家では『元服』が一月五日までに、
武家では、一月十一日の鏡開きの日に行われていたので、
そちらを避けて、元日に近いおめでたい日、ということで、
一月十五日に決められました。

近年では、一月の第二月曜が『成人の日』となっています。

ちなみに、日本では二十歳で成人式を迎えますが、
お隣の国 韓国では、2012年に成人年齢が引き下げられ、
十九歳で成人となります。

韓国の成人の日は『成年の日』と呼ばれ、
五月の第三月曜がその日です。

しかし、日本のように祝日ではなく式典もありません。

イギリスでは、1969年に成人年齢が二十一歳から十八歳に引き下げられ、
選挙権も十八歳からです。

アメリカでは、州によって違いがあるのですが、
ほとんどの州で法律上の成人年齢は十八歳となっています。

ネパールの成人年齢は十六歳で、
『バルタマン』と呼ばれる成人の儀式がおこなわれます。

成人年齢を十八歳とする国が多いようですが、
日本の成人年齢も、選挙権と同じように早くなるのでしょうか?

成人式に着る振袖を選ぶとき

現在は、精神的にも肉体的にも社会人として認められる、
二十歳を成人とし、成人式が行われていいます。

成人式は、
子が親から自立し、親は子に依存する甘えを捨てる良い機会です。

また、若い女性が、日本の民族衣装であるきものに触れ、
自分で晴れ着を選ぶ最初の機会と言えます。

成人式の着物は、まず第一に、
自分の個性にあった好きな地色の着物を選びます。

もしも地色が地味な場合は、
重ね衿や帯揚げ、帯締めなどで若さを演出しましょう。

振袖の袖丈は、昭和五十年くらいまでは中振袖として、
袖丈が約80㎝程度のものが多かったのですが、
現在は床に届くほどの長い袖が定着しています。

帯は金襴織りの袋帯で晴れやかな変わり結びを結び、
帯締めも太めで金銀糸を織り込んだものを使い、
帯揚げは絞りのものを合わせましょう。

あとがき

成人式は大人になる門出の日

人生の記憶に残る大切な日です。

2018年の成人式での『晴れの日』騒動は、
記憶にも記録にも残る大事件でした。

着物に関わっていた者として、
二度とあのようなことが起こらないことを願っています。


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