卒業式の袴の着付け 着物の選び方と自分で簡単にできる着方に必要なものは?

着付け


卒業式は是非とも着物で!
さらに卒業式は袴姿で列席すると、
一段と気分も上々!感激もひとしおです。
卒業式の袴の着付けは簡単です。
自分の振袖に合わすもよし!
今流行りのおしゃれな袴セットをフルレンタルするのもよし!
卒業式の思い出づくりはやっぱり袴姿ですね!
自分で簡単にできる卒業式の袴の着付けについてご案内します。

  

卒業式の袴の着付けで注意すること

卒業式の袴姿は凛々しくて素敵です。

振袖は成人式や友人の結婚式など、何度か着る機会がありますが、
卒業式の袴姿というチャンスはこの時しかありません。

しかし、
卒業式用の袴を持っているという人は少ないと思いますが、
着る機会も少ないので、袴はレンタルされると便利です

ご自分の着物に合わせるために袴だけレンタルすることもできます。

卒業式の袴と着物のセットレンタルも、
近頃は大胆な柄が多く、
色柄など種類も豊富に揃っていて人気があります。

ご自分の着物を用意する時、
着物と襦袢の裄丈や袖丈が合っているかどうかもチェックしておきましょう。

襦袢の裄は着物より2㎝程短めにして、
袖口から出てこないようにします。

袖丈は、着物の袖丈より2㎝程長い方が理想です。
着物の袖から襦袢の袖が出てこないようにするためです。

着物や袴をレンタルする時の注意点

フルレンタルとなっている場合は、
腰紐や伊達締めも入っているということですが、
足袋や肌着も含まれているのか、事前に確かめておく必要があります。。

卒業式当日に間に合うように、いつからいつまで借りるのか、
返却する方法や、もしも汚してしまったらというときの保険についても、
確認しておきましょう。

レンタルする時には、自分の寸法を正確に伝えることで、
ちょうど合った寸法のモノを用意してもらえます。

着物の裄丈の測り方は、
腕を横斜め(45度程)にして、首の後ろのつけ根にあるぐりぐりから肩を通り、
手首外側のぐりぐりまでの長さを測ります。

裄丈は着物や長襦袢などを選ぶ際の基準になるので、
自分のサイズを測って、知っておくことをおすすめします。

袴だけレンタルする時は、自分の着物の色を伝えると、
何色の袴が適しているかアドバイスしてもらえます。

卒業式の袴の着付け 着物の選び方と自分で簡単にできる着方

着物を選ぶとき、
振袖や二尺袖は華やかですが、
色無地や訪問着で袖の短いものは、少々控えめな感じになります。

レンタルでセットになってる着物は、
近頃、大胆な色や柄が多くなっていますが、
袴で半分以上隠れてしまうので、派手目な方が華やかで素敵です。

袴の丈(長さ)は、履物によって違ってきます。
草履をはくときは、草履の高さもありますが、足袋が少し覗く程度、
ブーツの場合は、ブーツの足首が見えるくらいが適しています。

ご自分の振袖に、袴だけレンタルされるときは、
振袖と袴の色のコーディネイトに気をつけましょう。

袴の時に着る着物は、
振袖や色無地、二尺袖の着物や訪問着・小紋など、
後染めの着物でしたら、どれでも着ることができます。

卒業式の袴姿 着付けのポイント

卒業式の袴の着付けは、
振袖の帯結びのように難しくありませんので、
お母様に手伝って頂いたり、自分でもちょっと頑張れば簡単にできます。

袴姿の場合、着物の襟は抜く必要はありませんので、
衿元が崩れる心配はありません。

普段の着物や浴衣の時より、きっちり目に衿を合わせた方が、
袴姿にはよく似合います。

重ね衿を付けるときは、あらかじめ着物の襟に縫い付けておくと、
崩れませんし、襟袷を簡単で綺麗にすることができます。

卒業式の袴姿は、袴の下から着物が覗かないように、
中に着る着物を短く着る必要があります。

お襦袢も着物も、ひざ下くらいの長さに着付けます。

着物の裾合わせ襟袷ができましたら、
余分な長さ(いつもなら“おはしょり”になるところ)も、
袴の横の開いたところから見えないように、折りたたんで帯の下にしまいます。

帯はやや高め(帯の上のラインがみぞおちにくる程度)に結びます。

帯の結び方は袴で見えないのですが、
前のラインより下がることがないように注意をして、
浴衣の時のような小さ目の文庫かちょうちょ結びを、
背中に付けるように結びます。

袴は、短い紐が付いている方が後ろですので、
前後ろを間違わないように穿きます。

袴の前の紐を、帯の前側で上のラインより2㎝程覗かせて紐を後ろに回します。

結んだ帯(ちょうちょの羽根)の上で交差して前に戻ります。
一本づつきれいに重ねて交差し、
さらに後ろへ回してちょうちょの羽の下でしっかりと結びます。

袴の後ろを持ち上げて、袴紐の中心がずれないようにしながら、
袴の紐の下の部分が帯の羽根の上に乗るように添えます。

両方の紐を前に回し、左側で先に巻いてある袴の前紐の下をすくうようにした後、
大きく蝶結びにします。

卒業式の袴の着付けに必要なものは?

卒業式の袴の着付けに必要なものは、
袴以外では、普通の着物や振袖を着るときに必要なものと同じですが、
袴の場合、帯は袴下の帯として、浴衣の時のような半幅帯を用います。

袴の紐に隠れてほとんど見えないのですが、
小袋帯など幅の狭い金襴の帯を用いるときもあります。

帯は硬すぎないものを選ぶようにしましょう。

①肌着(はだぎ)

素肌の上に着用するもので、肌襦袢(はだじゅばん)とも呼ばれます。
長襦袢や着物に汗や汚れが付くのを防ぎます。
スリップ状のワンピースタイプのものや、
肌着と裾よけの上・下半身に分かれたセパレートタイプのものがあり、
使用される素材もさまざまです。

②長襦袢(ながじゅばん)

肌着(肌襦袢)の上、着物の下に着用する着物です。
着物の衿が汚れるのを防ぐための半衿(はんえり)を付けて使用します。
長襦袢は汗や垢などで着物が汚れるのを防ぐ役割をします。

③重ね衿(かさねえり)

伊達衿(だてえり)とも呼ばれるももので、
着物を重ね着しているように見せるために、着物の衿の内側に重ねて使います。
着物の雰囲気や顔映りを左右する重要なコーディネートアイテムです。

④袴帯(はかまおび)

袴の下に締める帯で、着付けのためだけでなく、
袴と着物の間から色柄を見せてコーディネートを楽しむアイテムでもあります。
袴下帯(はかましたおび)や半幅帯(はんはばおび)、
小袋帯(こぶくろおび)と呼ばれることもあります。

⑤きん着(きんちゃく)

手荷物を入れるための袋物です。
口の部分に紐が通してあり、その紐で口を開閉できるようになっています。
色柄を着物や袴と合わせるとコーディネートの仕上がりがアップします。

★着付け用小物

⑥腰紐(こしひも)3~5本

長襦袢や着物を着用する際に使用する細めの紐です。
着付け方法や体型により使用する腰紐の数は異なります。

着付け終わった後、腰紐を一本、巾着などに忍ばせておくと便利です。
長い振袖や、袴の裾を腰紐で止めるとトイレが楽に行けます。

⑦伊達締め(だてじめ)1~2本

長襦袢や着物の上から巻き、
着付けが緩んだりズレたりしないように押さえる役割を果たします。
形状や素材はさまざまなタイプがあります。

⑧コーリンベルト

用途は腰紐と同じで、腰紐の代わりに使われます。
伸縮性のあるゴム紐の両端にクリップがついており、
クリップに着物を挟んで使います。

⑨衿芯(えりしん)

長襦袢に取り付ける半衿に入れ、衿の形状を整える役割をします。
衿がしっかりするので、着物の衿元もきれいに整います。

⑩足袋(たび)

足の形に沿った袋状の履物で、洋装でいうところの靴下です。
草履の着用時に使用します。
一般的には白足袋ですが、柄や刺繍、
ワンポイントの入った色足袋でコーディネートを楽しむ場合もあります。

⑪草履

和装の際の基本的な履物です。
普段、履き慣れていないものなので、歩き方には注意が必要です。
歩きやすさや疲れにくさを考慮すると、3~5cmくらいの高さが無難です。

⑫ブーツ

着物には草履が基本のスタイルですが、
袴の場合、ブーツを合わせるスタイルも多く見られます。
大正時代の女学生のイメージでとても人気があります。

このほか、
卒業式といえば、まだまだ寒い時期ですので、
ショールや手袋が必要です。

あとがき

卒業式の袴にブーツを履いて、
まるで大正時代の女学生さん!
卒業式にはハイカラさんになって、
すてきな思い出を残せるといいですね。