5月12日から14日まで、銀座フェニックスプラザで開催される
着物イベント『今昔きもの大市』
ポスターに描かれたイラスト女性の着物が
左前の「死装束になっている」と指摘が相次ぎに…炎上
イベント側は「皆様の着物愛を改めて感じた」と公式コメント
『もっと気軽に、もっと身近に、もっと自分らしく』
を開催理念としております…とイベント側
さらには「炎上でもこのイベントでの着物は
着物愛に満ちた
札幌、滋賀、京都、大阪、奈良等から着物店が銀座に集まります
とのこと。
日本全国から
選りすぐりの着物関連業者が集まる展示即売会ということです。
多くの女性に注目されているイベントだと思うのですが、
企画の段階から、ポスターが出来上がるまでに、
誰も気づかなかったのでしょうか?
着物はしきたりや決まりごとが多くてめんどくさい
確かにこれまで
着物はしきたりや決まりごとが多くてめんどくさいと言われ、
若い人たちだけでなく、
年配女性にも敬遠されがちだったのですが、
着物の持つすばらしさに気づいて
着物を着てみようと思う人が少しづつ増えてきたようです、
もっと気軽に、もっと身近に、もっと自分らしく
『もっと気軽に、もっと身近に、もっと自分らしく』
と言われると、
良いこと言うじゃない!って思っていました。
古いしきたりにとらわれることなく着物を楽しみたいという人にとって、
いよいよ自由な時代がやってきたのですね!
と言いたいところなんですが、
着物をお楽しんでもらおうとか、
着物好きな人を増やしたいというのならば、
提供する側はもっと着物のことをお勉強する必要があったようです。
『もっと気軽に、もっと身近に、もっと自分らしく』は、
何をしてもいいということではないと思うのです。
着物という衣服が着物であるという基本の部分は、
守るべきなのではないでしょうか。
天下百姓ヲシテ襟ヲ右ニセシム
養老三年(719年)に発布された元正の衣服令です。
元正天皇により、
『天下百姓ヲシテ襟ヲ右ニセシム』
“日本人は皆衿を右前に着ること”と決められたのです。
元々、着物に決められた定義(条件)があるとすれば、
『着物は右前に着る』これだけなのです。