振袖の着付けに必要なものについてまとめてみました。
振り袖を着るときって特別な日です。
帯結びも色々な変わり結びがあり
どれもとってもゴージャスです。
素敵な結び方の帯結びには、
小物は何が必要かもまとめています。
振袖着付けに必要なもの
振袖は、未婚女性が成人式や卒業式、結婚式などで着る第一礼装で、
袖の丈が長い着物です。
袖の長さによって、本振袖・大振袖・中振袖・小振袖があります。
本振袖と大振袖の長さは、115㎝以上
中振袖は95~115㎝位
小振袖は85~95㎝位 とされていますが、
着る人の身長によって違ってきます。
本振袖は、花嫁衣裳の打ち掛けの下に着るお引きずりの着物で、
裾や袖口には富貴綿を入れ、二枚着もしくは比翼仕立てになっています。
大振り袖は、
一般的に成人式や卒業式、結婚式に参列する時などに着られる、
今、振袖と呼ばれているものがこれで、
袖の長さは、だいたい身長の7割~7割5分くらいがいいと思います。
古典的な模様から、モダンな感覚のものまで豊富にあります。
フォーマルなきものですから、重ね衿を合わせ、
やや太組の帯締め、
ボリューム感のある絞りの帯揚げなどで華やかに装います。
大振袖を着るときも、そのほかの着物を着るときと同じで、
肌襦袢と裾除け又はワンピース式の下着をつけます。
胸元は和装用のブラジャーで整え、
補正が必要な場合は、肌襦袢の上にタオルや綿で補正します。
足袋を履き、長襦袢を着ます。
長襦袢には縫い衿などの半衿を付けると華やかになります。
また、長襦袢の袖丈や裄が着物とあっているかどうかも、
チェックしておいてください。
(長襦袢の裄丈は着物より5分控えめで、袖丈は着物より5分長めにします)
そうすることで着物から長襦袢の袖が出てきにくくなります。
長襦袢を着るために腰紐と伊達締め又は帯下締めが必要です。
振袖の帯結び変わり結び
振袖の帯結びには、昔からの『立て矢結び』や『ふくら雀』のほかに、
いろいろな『変わり結び』が出来ます。
振り袖に締める帯は『袋帯』もしくは『丸帯』で結びます。
長さがある方が、いろんな変わり結びを結ぶことができますが、
一般的な袋帯は4m~4m50㎝位と、いろいろあります。
オークションなどに出ている昔のものでしたら、
短い場合がありますので、購入する時には気を付けなければいけません。
折り紙のように畳んでいく感じで、いくつもの羽根を作ったり、
ひだやを作り工夫します。
『立て矢結び』
代表的な帯結びのひとつで、左肩から右脇まで、
斜めにスッキリと結びます。
『ふくら雀』
お太鼓結びの両肩に扇を乗せたような形です。
吉祥柄のふくら雀をイメージして付いた名前です。
振袖や若い女性の訪問着などにも応用できる上品な帯結びです。
お尻の目立つのが嫌という人にはお勧めです。
いろいろと工夫を凝らした帯結びがたくさんありますが、
帯をあまりにもクチャクチャにシワを付けないようにしてください。
金糸などは一度折れたら跡が消えなくなります。
どんな変わり結びにするかは、着物や帯の柄を見て、
全体との調和を考えてください。
振袖の帯結び変わり結びに必要な小物は何?
振袖の帯結びで注意するポイントは、
若い女性なので帯位置は高く結びます。(胸のすぐ下)
身長によって、帯を巻くときの帯幅を決めます。
背が高い人は、帯幅を広くしますが、
全体のバランスが大切です。
帯位置が下がらないように、
補正の段階で腰布団がいるようでしたら用意します。
振り袖の時は帯の結び目も低くならないようにするために、
帯び枕がふたつ必要になることがあり、
一つは帯を巻く前にウエストの後ろ側につけます。
前板や後ろ板も必要です。
帯締めを締めた時に、帯が凹まないように、
また、帯にしわができないようにするためです。
変わり結びで仮紐が必要なときがあります。
腰紐を余分に用意しておきましょう。
変わり結び用のゴムの紐もあります。
あと、
羽根を留めたりするのに綿ゴムを輪にしたものが必要なこともあります。
織りの帯には金銀などがたくさん使われています。
生の輪ゴムを使うと、
帯が変色することがあるので使わないようにしてください。
振袖の帯結びは装飾性を高くするために、
大きく華やかに結びます。
背中で飾り結びにした部分が揺れたりしないように仮紐を使います。
帯結びには帯揚げと帯締めが必要です。
振り袖用には特に華やかさを出すために、
太めに組んだ帯締めがよく合います。
帯揚げもボリュームのある絞りをよく使いますが、
胸元に収めるとき、帯揚げの内側に綿を包むことがあります。
十三参りでは抱え帯又は、しごきを用意します。
以前、帯結びに生花を飾っている人を見かけましたが、
花の水分で着物や帯が汚れないか心配になったことがあります。
リボンや組み紐をあしらっても変わり結びが一層引き立ちます。
最後に振り袖を着て出かけるときに必要なものですが、
草履・バッグ・祝い扇子・ショールなど、
準備は良いですか?
ご自分の振袖を着付けてもらうために美容院へ持ち込むときは、
着物や帯のほかに、小物がすべてそろっているか、
チェックを忘れずにしてください。
あとがき
振り袖って一生に何度くらい着る機会があるのでしょうか。
成人式・卒業式・結婚式
もっと着る機会があれば楽しいでしょうね。