小紋の着物はいつ着るきもの?どんな種類があって合わせる帯との着こなし方は?

着物の楽しみ方

小紋の着物は、おしゃれ着として楽しむ型染のきものです。

着物の魅力に気づき、ちょっとしたお出かけや、
お買い物など、普段の生活にきものを着たいという人にとって、
小紋の着物はとても便利なきものです。

小紋の着物は、どういう時に着る着物なのか、
小紋の着物にはどんな種類があるのかなど、
また、小紋の着物の着こなしについてまとめてみました。

小紋の着物は、
コーディネートしだいでいくらでも楽しめます。

気軽に小紋の着物を楽しんで、
ひとつ上のお洒落に挑戦してみませんか?

  

小紋の着物はいつ着るきもの?

小紋の着物は、ワンピースのように気軽に着られる着物です。

稀に手書きもありますが、
ほとんどが繰り返し模様の型染の着物を小紋と言い、
小紋の着物は洋服で言えば、
シルクプリント柄のワンピースのような存在です。

訪問着や付け下げを着ていくほどではないけれど、
ちょっとおしゃれを楽しみたいときに重宝するきものです。

たとえば、歌舞伎やお芝居のような観劇、
コンサートやミュージカル、踊りやピアノの発表会など、
小紋の着物の出番はたくさんあります。

クラス会やお友達とのお食事会、
軽いパーティーから合コンなど、
人と違った着物のお洒落は、貴女を一段と引き立ててくれます。

月釜のお茶会や休日の外出、
小旅行をキモノでチャレンジしてみるのもいいですね。

小紋の着物は、普段のあなたを特別なあなたにしてくれる、
魔法のファッションアイテムです。

小紋の着物にはどんな種類があるの?

小紋の着物の小紋柄にはいろいろな技法があります。

縮緬や綸子、時には紬地のきもの地に小紋柄は染められます。

小紋と言えば、
まず華やかな京友禅の小紋を想像するかも知れませんが、
江戸小紋や加賀小紋、沖縄の紅型、藍染、更紗型のほかにも、
ろうけつ染めや絞り染めなど、
それぞれ特徴のある技法で染められた小紋があります。

この中で、昔のお侍さんが着けていた裃に使われていた、
裃柄の江戸小紋や加賀小紋は、一つ紋をつければ、
ほかの小紋よりずっと格が上がり、
一つ紋付の色無地に準じる着物になります。

小紋の着物に合わせる帯や小物と その着こなし方は?

小紋の着物の着こなしは、そのバリエーションも多く、
いろいろな場面であなたを輝かせてくれます。

小紋の着物は、帯や小物のコーディネートで、
さまざまな着こなしが楽しめます。

伝統的な組み合わせでは、
『染めのきものに織りの帯』と言われましたが、
最近は、小紋のきものに染め帯を合わせ、
季節感を出して、柔らかく装う方も増えてきました。

軽いパーティーやお正月の御挨拶回りなどには、
袋帯や伝統模様の織りの名古屋帯を合わせると、
改まった雰囲気にもなります。

観劇やお食事会などで、おしゃれに着こなしたいときは、
染めの名古屋帯を合わせてみましょう。

普段用の小紋のきものなら、
紬地の袋名古屋帯(八寸帯)を合わせると、
カジュアルな雰囲気になります。

帯揚げや帯締めの色は、帯に合わせて選びますが、
よそゆき用には淡い色使いで、
カジュアルに着こなすなら濃い目の色を用いたりします。

また、帯揚げや帯締めの色を選ぶとき、
春先には明るい色、秋冬には濃い目の色で季節感を表現します。

遊び心満載で、ビビットな色をアクセントにしたり、
半衿などその他の小物も、小紋の雰囲気やTPOに合わせて選び、
自分ならではのお洒落を楽しみましょう。

あとがき

小紋を着こなすことができれば、
もう、着物通としてアナタは一人前ですね。

「これでいいのかなあ~?」なんて、
不安気な顔をしていてはいけません。

堂々と背筋を伸ばして、颯爽と街の中を歩いてください、
着物は自信とともに着こなせば、
それだけでかっこよく見えるものです。