きもの お着楽ざんまい

着物を愛する人が着物の基本を踏まえたうえで、基本に縛られることなく応用し、個性を発揮し、何よりも着物を大いに楽しんで欲しいと願います。

きものの寸法

着物の身幅直し方 足りない身幅を出す方法 大きいヒップで身幅が足りない場合

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アンティークフェアには素敵なきものがいっぱい出展されていました。

アンティークフェアの楽しみは、
掘り出し物に巡り合えることです。

ただし、
よく吟味しないとただの古着を買ってしまうことになります。

アンティーク着物を選ぶときは、
素材の良い物、仕事の良い物、程度の良い物です。

着物の材質を熟知した、着物が好きな人は、
きっと本当に良いものなら売りたくないでしょうね。

そんな中で見つけた、材質も加工も素晴らしく、
程度もそれ程悪くない逸品を見つけたのですが、
サイズが合いません。

そこで、裏技を使って寸法直しをした方法を公開します。

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着物の身幅直し

先日、アンティークフェアで見つけたお召の付け下げ、
一見古そうでしたが、古典的で大胆な柄と渋い色合いが気に入って、
思わず入手!

お値段を言うと驚きますよ!
とんでもなく安いんです。

ですのでお値段の公表はやめておくとして、
その着物、
一緒にアンティークフェアへ行った娘がとても気に入ってしまったのです。

で、今度専門学校時代の友達の、
結婚パーティーに着ていきたいと言い出しました。

その着物は御召で、
織りの着物は礼装としては無理かな?と思ったのですが、
柄は松をデザインした抽象的なもので、おめでたい柄です。

専門学校時代の友達の結婚パーティーといっても、
デザイナーの専門学校で、
いろんな友達を見ても、いつもちょっと変わった格好をしている人ばかりです。

結婚式や披露宴ではないということで、
お友達同士のお披露目的なパーティーだということでした。

ウチの娘さん、娘といってもsannjuu o-ba-
振袖はちょっと・・・・というお年頃ですが、
訪問着を着るほど落ち着いていてはないんです。

一風変わった人が多く、自分で作ったものを着てくる人も多いと思うのですが、
こんな時、着物って超目立ってお得なんです。

着物の身幅直し方 足りない身幅を出す方法

ということで、
アンティークフェアで見つけたお召の付け下げを着ていくことになったのですが、
困った問題が発生しました。

それは娘さんのボディーがなかなかのbigサイズなのです。

御召の付け下げは、時代を少々経ているものですが
身丈は4尺3寸ほどあるので何とか紐位置を考えて着付ければ行けそうです。

問題は身幅です。

測ってみたところ、
後ろ幅 7寸7分 前幅 6寸1分ありました。

これは普通寸法というよりも、
わりと大きく作られている着物のようです。

たぶん、100㎝以上あるヒップには厳しすぎるのです。

まず、何とかできるかどうかと、
上前の見頃の裾をちょっと解いてみました。

すると、脇の縫い代は1寸5分程ありました。

よーし!これなら身幅を1寸でも1寸3分でも出せる、と思ったのですが、
よくよく見ると、上前の脇の柄が、縫い代の部分にはなく、
柄が途切れてしまうのです。・・・困った!

そこで思いついたのが『おたやん』という出し方です。

この身幅の出し方は、一般的にはしない方法ですが、
踊りの衣裳では時々やる方法です。

着物の身幅直し方 大きいヒップで身幅が足りない場合

上前の柄は裾から7寸ぐらいまでなので、そこまでは触らず、
柄の終わった位置から、身八ツ口止まりまでを斜めに出す方法です。

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そこで、いったん解いた裾の部分は元に戻し、
今度はお袖を丁寧に外しました。

そして、前身ごろの袖付けから、表地と胴裏の間に手を入れ、
裾の方からズッポリと裏返します。

中綴じを取って、見頃の柄終わりから、
身八つ口止まりの、
今まで袖が付いていたところより1寸3分外側をつないだところに、
チャコペンで印をつけ、斜めに縫っていきました。

縫い始めになる柄の終わりから斜めの線への繋がりだけ、
不自然にならないように気を付け、まっすぐ縫います。

胴裏と八掛も、同じように斜めに縫って行きます。

縫いあがったら、表地の縫い目と胴裏八掛の縫い目を合わせて、
ざっくりと中綴じをします。

今回身幅出しをした着物は、御召だったのと、
濃い色合いだったことで、生地の色焼けもなく、
いままで縫ってあった線や、着せを掛けた線も意外ときれいに取れました。

反対側の下前の身頃も、こちらは柄はなかったのですが、
同じように斜めに身幅を出しました。

この御召の着物の生地幅は9寸5分程ありましたが、
お袖は袖幅8寸5分にできていたので、袖付けのところは8寸5分そのままにして、
袖幅を、袖山のところで9寸になるように斜めにお袖を付けました。

肩幅も9寸にして、見頃と袖はほとんど耳と耳を縫うような感じで、
ここも斜めにお袖を付け直しました。

これで、身幅は裾で、後ろ幅7寸7分、前幅6寸1分そのままですが、
紐位置では、後ろ幅8寸7分、前幅7寸1分 着物の裄は1尺8寸になりました。

娘は身長も166㎝あるので、裄はもう少し欲しかったのですが、
仕方ありません。

おおよその計算ですが、
(後ろ幅x2+前幅x2+衽幅x2)x0.66=ヒップ

これならヒップ100㎝でも何とかなりそうです。

あとがき

着物の身幅を大きくする方法、
以外と簡単です。

和裁は難しいからって思われる人も多いようですが、
自分が着るために自分で直すのですから、
たとえ失敗しても誰も怒ったりしませんしね。

多少縫い目が歪んでいても、
ちょっとぐらい袋が入っていても、
着てしまえば何とかなる程度ならいいじゃないですか。

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