きもの お着楽ざんまい

浴衣と着物の違いは何なのか?見た目や用いる材質の違いと作り方や着方の違いは?

浴衣は夏祭りや花火大会など、
夏のイベントには欠かせないファッションアイテムですね!

その浴衣と着物がどのように違うのかということですが、
今の時代では、
浴衣は着物の中の一つの種類といってもいいと思います。

着物は有史以来日本人の衣服として、
時々の文明の変化とともに発展してきました。

その中でも浴衣の歴史は浅く、
平安時代の貴族たちが、
湯あみ(蒸し風呂に入る)の時の、
麻でできた衣服が発祥とされています。

それがなぜ、今の浴衣につながるのかを、
ご説明させていただきます。

https://matunomidori.work/1019.html

  

浴衣と着物の違いは何なのか?

浴衣の原型である湯帷子(ゆかたびら)は、
平安時代の貴族たちが、
お風呂に入るときの衣服だったので、
水に強い麻で作られていました。

今で云う『バスローブ』ということになります。

時代が過ぎて、お湯につかるお風呂に代わっても、
入浴自体は大変贅沢なことで、
一般庶民の間に、入浴という習慣ができたのは、
江戸時代も後半になってからです。

一説によると、お城勤めのお女中が、
下げ渡された湯帷子を持ち帰り、
それに絵付けをして着るようになったのが、
今の浴衣の始まりということです。

もともと麻で作られていた浴衣は、
江戸時代に吸水性の高い木綿に代わり、
お風呂上りに着る部屋着(くつろぎ着)となりました。

近代になり、
普段にあまり着物が着られなくなった日本では、
浴衣は寝間着として用いられるようになりました。

一昔前までは、浴衣といえば藍染めが主流で、
真夏の夕暮れ、夕涼みなどに浴衣を着るようになりました。

その後、若い女性の間でも、
花火大会や夏祭りの定番ファッションとして、
今までの浴衣とは違い、
大胆な色柄のものが流行するようになりました。

浴衣と着物の見た目や用いる材質の違いは何なのか?

一般的に浴衣は木綿地で、
通常の単衣用の生地よりも、
やや粗めに織った平織りのものが多いようです。

高級な浴衣生地には、
小千谷縮(麻)や、阿波しじら織(木綿)などのように、
「縮織(楊柳)」に織られた素材もあります。

また、太さの異なる糸を用いて、
細かなワッフル状の織地「紅梅織」で作られた、
木綿製の「綿紅梅」や、
木綿と絹の交織の「絹紅梅」などもあります。

浴衣という衣服は、
本来、湯上りに着るものだったように、
素肌に着るもので、
吸湿性が良く、
風通しの良い素材で作られえているものです。

ただし、多彩な色柄で表現したり、
家庭で簡単に洗えて、
アイロンをしなくてもシワになりにくいということで、
ポリエステル繊維の交織が使われることもあります。

昨今、
観光地では、レンタル着物やレンタル浴衣で、
旅の散策を楽しむ人が増えています。

観光地や神社仏閣など、
日本の風情や情緒を感じながら旅をするのに、
着物や浴衣というファッションアイテムは、
気分アゲアゲの効果があるようですね。

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浴衣と着物の作り方や着方の違いは何なのか?

浴衣と着物の作り方の違いですが、
どちらも形自体は同じもので、

現代の浴衣も、単衣仕立ての着物も、
左右の袖と見頃、衽、襟と掛け襟の、
それぞれ長方形の8枚の布で構成されています。

仕立て方の違う点は、縫い代の始末の仕方で、
浴衣は洗濯することを前提に、
しっかりと縫われています。

単衣の着物の仕立て方には、
大きく分けて、
ウール・木綿仕立て、絹仕立て、薄物仕立て があります。

ここで、浴衣と着物の着方の違いですが、
浴衣は湯上り着として、
素肌にそれ一枚で着るものとされていますが、
透けて見えないように裾除けを着けるか、
ペチコートなどを用います。

浴衣と着物の大きな違いとして、
着物の場合は、襦袢を着ることです。

肌襦袢と裾除け、その上に長じゅばんを着て、
着物を着ます。

ただし、舞踊や邦楽のお稽古着として、
浴衣の下に襦袢を着ることもあります。

浴衣は素足で下駄ばきの場合が多いのですが、
この下駄の鼻緒で「鼻緒ずれ」ができるので
苦手だという若い人も多いようです。

浴衣だから普通は襦袢は着ないといいましたが、
浴衣の新しい着方として、
レースの襟を付けて見たり、
裾を短く着たり、
中にパニエを着けてふんわりさせたり、
なかなか創意工夫をしている姿を見かけます。

それはそれで、進化の一つなのかもしれません。

あとがき

古い人間からすれば、
こんなことありえないというような着方だったり、
見慣れていないもので、
おかしく感じたりすることもたくさんありますが、

長い歴史の経過の中で、
いろんなことが繰り返されて、
今の状態に到達したのだろうと思います。

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