きもの お着楽ざんまい

名古屋帯のお太鼓結びが簡単に結べる!帯を切らずに作れる仕掛け帯の作り方


着物は着られるけど、
帯結びがどうにもうまくいかないと悩んでいませんか?

カラダが固くて後ろまで手が回らないからと、
着物を着ることを諦めていませんか?

帯結びと悪戦苦闘している間に、
きものがグサグサになってしまう、、、、、

そんな心配はもうありません!

帯結びは、ギュウギュウ締め付けるものではありません。

着物の上に添わせるように帯を巻き付けるだけなのです。

ですから、
その帯結びの形をつくっておけば、
着物を着る時、
サッと巻き付けるだけで、
美しい着物姿が出来上がります。

自分専用の、
名古屋帯のお太鼓結びが簡単に結べる仕掛け帯

帯を切らずに作れる仕掛け帯の作り方をご紹介します。

是非お試しください!

名古屋帯を切らずに作れるお太鼓結びの作り帯に必要なもの

★名古屋帯

太鼓柄の名古屋帯は、腹紋の柄の位置に注意をして
帯を折る位置を決めます。

通し柄の名古屋帯は、柄のいいところで帯山を作ります。

★前板(帯板)

途中で帯に挟むのは大変なので、
ベルト付き前板や前結びもできる前板が便利です。

★腰ひもと綿テープまたは手芸用リボン


腰ひもは

帯した枕を作る1本と、

仕掛け帯に使う1本の2本が必要です。

仕掛け帯に使うときは、真ん中で切って2本にして使います。


かさばらない細い紐(綿テープまたは手芸用リボン)は、
帯枕に帯揚げをかけて、帯に固定するための紐に使います。

★帯枕

帯枕はいくつか買って、
お好みの名古屋帯を、お太鼓帯の仕掛け帯に作っておいて、
そのまま収納しておけば毎回楽ですよ。

★帯揚げ

帯揚げは帯にあったものをその都度帯枕にかけます。

ずれないように面ゴムを輪にしておいて、
帯枕にかけると使いやすいです。

名古屋帯のお太鼓結び仕掛け帯を着る時に必要なもの

着物は、すそあわせや襟あわせが済んで、
伊達締めでおはしょりの始末をしておきます。


ベルト付きの前板 もしくは、
前結び 回転帯板[華姿]クルット帯板 で、
着物を整えておきます。

帯した枕の作り方

帯した枕を作るのに必要なもの

使い古し(かさの低いもの)のタオルと腰ひも1本


二つ折りにしたタオル

腰ひもを二つ折りにして、
紐の中央をタオルで巻くように畳んでいきます。

 

紐が動かないように、荒く縫い留めておきます。

これで帯した枕は出来上がりです。

帯板の後ろ側上部に帯した枕を装着し、
前で結んだ紐は、帯板の中へしまい込みます。

名古屋帯を切らずに作れるお太鼓結びの作り帯の作り方

この名古屋帯は太鼓柄ですが、
通し柄の場合は柄位置を気にしなくても大丈夫です。

帯結びの帯山に、
柄のちょうどよいところが来るようにして、
帯枕を固定したいですね。

ということで、
帯山をそっとめくって、
帯枕を固定したい一に、
細い紐(25㎝)の中心を縦に5㎝ほど縫い付けます。

縫い付けた細い紐で、
帯揚げをかけた帯枕を固定します。

縫い付けた帯枕の下を三角に折り、
手先側の帯を下側に回して、二重にします。

三角の右側端から約30㎝~32㎝出るような形で折り返し、
三角の下の角と重なった手先の部分を一緒に、
半分に切った腰ひもを縫い付けます。

折り返した手先の左端にも、
半分に切った腰ひもをしっかりと縫い付けます。

仕掛け帯の仕掛けはこのような形作ります。

帯山の柄の位置から、
お太鼓の大きさを決めます。

背の高い方は大きめに、
低い目の方は小さめに決めます。

帯結びの形を整えたら、
手先をその中に通して、
位置が動かないように縫い留めます。

帯結びの左側から手先が覗くくらいがちょうどいいです。

裏返すとこんな感じになっています。

この状態で収納しておけば、
着物を着たいとき、
手先を折り込んだところに帯締めを通して、
すぐに帯を結ぶことができます。

 

名古屋帯で作ったお太鼓結びの作り帯の着付け方

着物は、すそ袷や襟袷が済んで、
伊達締めでおはしょりの始末をしておきます。

帯した枕を背中側の伊達締めの上に収まるように置いて、
紐を結ぶ。

ベルト付きの前板 もしくは、
前結び 回転帯板[華姿]クルット帯板 で、
着物を整えておきます。

帯した枕の上に名古屋帯の中の帯枕を乗せるようにして
帯枕の紐と帯揚げを一緒に前に持っていき、
胸高の位置に、ずれないように仮結びします。

左わきの下から、袖を挟まないように気を付けて、
帯を前に回し、さらにその先を後へ回して、
帯結びの下側に挟み込みます。

帯結びの下(三角のところ)から出ている腰ひもを右わきから前へ、
巻いた帯の先についている腰ひもは、左わきから前へと回し、
わきで一度しっかりと締めてから結び、
帯の下にしまい込みます。

帯結びに通しておいた帯締めを結び、
胸高に仮結びしていた帯揚げと帯枕の紐を、
緩まないように気を付けながら解きます。

まず、帯枕の紐をそれぞれ両手にもって、
帯の結びが背中にフィットするように前にひきつけ、
帯枕の紐を二度掛けして結び、
帯板の下の方にしまい込みます。

そのあと、
帯揚げを帯枕の紐に挟まっていないかを注意して
帯の中心できれいに整えます。

 

あとがき

名古屋帯を切らずに作れるお太鼓結びの作り帯は、
一度作っておけば、いつでも簡単に、
形の良い名古屋帯のお太鼓結びを結ぶことができます。

胴の部分と帯結びの部分が分かれている仕掛け帯と違い、
安定感があって、
仕掛け帯だとバレる心配はありません。

自分で作るので、
自分に合ったサイズや形を作ることができます。

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